「大量に刷る産業」から「情報を最適に届ける産業」へ
平成時代は、印刷技術が機械中心の工程から、デジタルデータを中心とする工程へ大きく転換した時代です。平成元年にあたる1989年頃、商業印刷の現場では、写植、版下、製版、刷版、印刷といった工程が、それぞれの専門職によって分担されていました。
しかし、平成が終わる2019年頃には、文字・写真・図版をデータとして統合し、ネットワーク経由で入稿し、用途や部数に応じてオフセット印刷とデジタル印刷を使い分ける仕組みが広く定着しました。
平成の印刷史を一言で表すなら、「印刷物を作る技術」の進歩だけでなく、「情報を扱う仕組み」そのものが再設計された約30年間だったといえるでしょう。